ノーベル平和賞の晩餐会で人気酒造の梅酒が提供されました。その2
地元の新聞社(福島民報・福島民友)が晩餐会に出席された、日本ノルウェー協会の理事長のIngrid Fjeldsendenさんに取材して記事にしてくれました。
地元の新聞社(福島民報・福島民友)が晩餐会に出席された、日本ノルウェー協会の理事長のIngrid Fjeldsendenさんに取材して記事にしてくれました。
昨日(2024年12月10日)ノーベル平和賞の晩餐会がノルウェー・オスロのグランドホテルで開催され、世界のワインと共に日本の酒類として唯一、人気酒造の梅酒が提供されました。
オスロ在住のSakeソムリエの友人が、晩餐会に出席した人からメニューの写真を頂き送ってくれました。
どうして日本酒じゃないの?と尋ねたところ、まだノルウェーは、スウェーデンのようは洗練されていないので、ディナー本体にはゆずや味噌など和食にヒントを得た具材でアクセントをつけたようですが、メインとしての日本酒の提供はまだまだだそうなのです。
その梅酒はこちらです。
https://ninkiinc.com/items/5fab4681935fcc168f852d3a
この日は関係者だけですが、日本の酒情報館にAM2時30分に集合、全員でパラグアイからの中継を見守っていました。
そしてAM3時45分頃に全会一致で登録が決定され、この日のために作った記念の枡で乾杯させて頂きました。
2013年に和食が登録され、世界の和食レストランが10年で3倍になったそうです、日本酒の輸出も10年後3倍になったらと思うと素晴らしいことです。
世界酒蔵ランキングとは、その年に開催された有力な日本酒コンテストの受賞実績をポイント化して酒蔵ごとに集計し、スコアの上位 50 位の酒蔵を格付けするものです。
2024 年にランキングの対象となった酒蔵は676 蔵、商品は 2394 点です。
人気投票の要素を廃して、プロフェッショナルな専門家がブラインドで審査する、厳正な審査会の入賞実績をポイント化します。
対象コンテストは次の 10です。
①全国新酒鑑評会
②各国税局が実施する清酒鑑評会「吟醸酒部門」
③全国燗酒コンテスト
④ワイングラスでおいしい日本酒アワード
⑤SAKE COMPETITION
⑥インターナショナル・ワイン・チャレンジ
⑦Kura Master ⑧全米日本酒歓評会
⑨ミラノ酒チャレンジ
⑩オリエンタル酒アワード。
商品だけでなく酒蔵を評価することで、どれを選べばよいかわからないという方の 日本酒選びのガイド役を目指しています、ポイント算出方法は公式サイトをご覧ください。
http://www.sakaguraranking.jp/
人気酒造は今年11位でした。
11月24日は学習院女子大学で「食とその環境を感じるシンポジウム」があり、食を感じるワークショップとパネルディスカッション「和のこころと食〜食の未来を感じるため」に参加させて頂きました。
食とその環境に関する基調講演は、美濃吉10代目当主の佐竹力總会長、学習院女子大学の品川教授がお話しされ、その後、6つの食を感じるワークショップの中の一つ、日本酒の変遷とその味わいを担当させて頂きました。
この日は「和食の日」でしたので、一日中和食についての議論に参加させて頂きとても良い時間を共有させて頂きました。
福島県立美術館で開催された「ふくしまの酒造りー酒を醸し和を醸すー」企画展が12月1日まででしたので、終了前に拝見してきました。
最も感心したのは、明治29年から30年に特別措置で神社の御神酒造りに酒造免許が取得でき、全国で47社が取得し、その中で東北で唯一福島県では13社が取得し、そのうち10社は現在も免許を持っていることです。
御神酒を造る神社が酒造免許を持っていることは知っていましたが、その3割が福島県だとは知りませんでした。